仕事の休みが少ないから辞めたい!
十分に休める会社はどうやって見つければ良いのだろう?
あなたは今、このようなことを考えているのではないでしょうか。
たしかに、休みが少なければ体力的にも精神的にもしんどくなってしまい、仕事に悪影響が出てしまいます。
また、自分のやりたいことをする時間がなくなり、どんどんストレスがたまってしまいます。
今回は、
- 休日に関して知っておきたい事柄
- 休みを十分に取得できる会社を見つける方法
- 休みやすい業界と休みづらい業界
- 休みやすい職場と休みづらい職場の違い
- 休みが少ない会社に勤務している時の対処法
- 面接で転職理由をどのように伝えればよいのか
- 仕事の休みが少ないことのデメリット
- 休みが少なくてやめた人の実体験
についてお伝えします。
特に、最初の項目の、休日について知っておきたい事柄を知らずに仕事を探してしまうと、転職できたとしても休みが少なかったという状況になりかねません。
もし知らないことがあれば、ぜひ読んで理解しておいてください。
Contents
休日に関して知っておきたい事柄
この章では、休みのことについて押さえておくべき事柄を紹介します。
知っておくべき事柄は
- 「休日」と「休暇」の違い
- 「年間休日105日」は実際どれぐらい休めるのか
- 「週休2日制」と「完全週休2日制」の違い
この3つです。
それでは、1つずつ順番に説明していきます。
「休日」と「休暇」の違い
この2つの違いについて知らない人は、意外に多いです。
どのように違うのかと言いますと
●休日:働く義務がない日
●休暇:働く義務がある日に、本人の申し出によって会社から労働を免除される日
のことです。
もう少し詳しく説明すると、
【休日】
法定休日:1週間に1日以上与えなければならない(例:毎週の定休日)
所定休日:会社が任意で決めた休日(例:祝日・お盆・年末年始)
【休暇】
法定休暇:一定の条件を満たす場合に与えなければならないもの(例:有給休暇・育児休暇)
任意休暇:会社が任意で定める休暇(例:リフレッシュ休暇・慶弔休暇)
となります。
この違いを踏まえて休みの日を数えるようにすると、どれぐらい休むことが出来るのかについて実態が見えてきます。
例えば、求人票で夏期休暇や年末年始休暇というワードをよく見かけます。
会社が、これらの休暇を休日と定めていれば、年間休日の中にこれらの休暇が含まれることになります。
ですが、これらの休暇を休日と定めていなければ、年間休日+夏期休暇+年末年始休暇という扱いになります。
そうすると、休日数が同じであれば、前者よりも後者の方が休みが多いことが分かります。
「年間休日105日」は実際どれぐらい休めるのか
1年間を365日として土・日の日数を計算してみると
365日÷7日=約52週
52週×2日=104
このように、毎週土・日を休日とした場合、104日が休日数とカウントされ、残りは1日となってしまいます。
もし、夏期休暇や年末年始休暇が、休日とは別で設定されている場合は、105日以上休むことになり、十分に休むことが出来ます。
ですが、夏期休暇や年末年始休暇が、休日として設定されている場合、計算上はそれほど休めないことになります。
では、年間休日120日の場合はどうでしょうか。
この場合は
土・日の104日
祝日(2020年の場合は15日)※これに合わせて振替休日は2日
このように、土日だけでなく祝日も休める計算になります。
「週休2日制」と「完全週休2日制」の違い
この違いも、意外と知らない人が多い内容です。
求人票を見てみると、ほとんどの企業が週休2日制を採用していることが分かります。
では、この2つはどのように異なるのでしょうか。
週休2日制:月1回以上週に2日休みがあること
完全週休2日制:1年を通して毎週2日休みがあること
このように、月に1回以上週に2日休めるのであれば、求人票に週休2日制と記載しても良いのです。
求人票に週休2日制と書いてあったのに、週に2日も休めない
という人のほどんどが、週休2日制の意味を理解していません。
次の章では、休みを十分に取得できる会社を見つける方法を紹介しますが、
●休日と休暇の違い
●年間休日105日の実情
●週休2日制の意味
この3点をきちんと理解しておきましょう。
休みを十分に取得できる会社を見つける方法
休みが十分に確保できる会社で働きたい
でも、そんな会社をどうやって見つければいいのだろう・・・
もしかすると、このようなことを考えているかもしれません。
求人情報を見ると、休日についての情報が記載されているものの、実情までは把握できません。
そのような場合の解決策は、
- 口コミ情報を見てみる
- 転職エージェントの人に聞いてみる
この2つが有効です。
口コミ情報を転職エージェントサービスを同時に活用することで、十分に休みがとれるかどうかを判断しやすくなります。
口コミサイトであれば
●転職会議
●OpenWork
●キャリコネ
●ライトハウス(旧:カイシャの評判)
などがあります。
また、転職活動を進めるにあたって、やるべきことは意外に多いのです。
- 自分に合った求人を探す
- 1つ1つの企業に対する志望動機を考える
- 転職理由をどのように伝えればよいのかを考える
- 履歴書や職務経歴書の作成
- 面接対策
- 面接の日程調整
- 年収交渉
これらを1人で行うのは、なかなか大変です。
ですが、転職エージェントを利用すると
- 転職のことや今後のキャリアについての相談ができる
- 履歴書や職務経歴書の添削や面接対策を行なってもらえる
- 面接であなたが伝えきれなかったことを、代わりに伝えてもらえる
- 非公開求人を紹介してもらえる
- 企業の内部事情に関する情報を入手できる
- 企業との面接の日程調整を行なってもらえる
- 企業との年収交渉を行なってもらえる
- 内定を辞退する場合はエージェントから連絡してもらえる
上記のサービスを無料で受けることが出来ます。
特に、いつでも相談できることが、転職活動をするにあたって最もありがたいサポートです。
というのも、転職について具体的な相談できる相手というのは、なかなかいないからです。
転職エージェント会社で特に有名なのが
●リクルートエージェント
●マイナビエージェント
●doda
この3つです。
特におすすめなのが、マイナビエージェントです。
先ほど紹介した3つのエージェント会社の口コミを100件ずつ調査したところ
- 紹介される案件は自分に合ったものだったのか(案件の質)
- 担当者は親切・丁寧にサポートしてくれたか(サポートレベル)
- 履歴書や職務経歴書、面接などに関するアドバイスは役に立ったか(アドバイス内容)
優良なエージェントかどうかを判断するうえで重要となる上記の項目のすべてで、マイナビエージェントが1位となりました。
もし迷っているのであれば、登録を済ませて1度エージェントの方と企業の選び方や転職活動の進め方について話をしてみることをおすすめします。
休みやすい業界と休みづらい業界
休みやすいかどうかを、有給休暇を祝としやすいかどうかと定義したとします。
厚生労働省の『平成30年就労条件総合調査の概況』に、このようなデータが記載されていました。
【労働者1人当たりの有給休暇取得率:上位】
1位:電気・ガス・熱供給・水道業:72.9%
2位:複合サービス事業:64.7%
3位:鉱業、採石業、砂利採取業:62.9%
4位:情報通信業:59.8%
5位:製造業:58.4%
6位:金融業、保険業:58.3%【労働者1人当たりの有給休暇取得率:下位】
1位:宿泊業、飲食サービス業:32.5%
2位:卸売業、小売業:35.8%
3位:生活関連サービス業、娯楽業:36.5%
4位:建設業:38.5%
5位:教育、学習支援業:43.3%
この数値を踏まえると
●個人にサービスを提供している
●土・日も祝日も営業している
●1人で仕事を進めることが難しい(チームで仕事をしている)
このような特徴に当てはまる業界が、休みを取りづらい業界だと言えます。
休みやすい職場と休みづらい職場の違い
先ほどは、休みやすい業界と休みづらい業界について説明しました。
この章で紹介するのは、職場による違いです。
飲食業や教育支援業は、休みがとりづらい代表例として取り上げられることが多いです。
とはいえ、会社によって休みの取りやすさは異なります。
では、休みやすい職場とはどのような職場でしょうか
それは
スタッフの数(特に社員の数)が多い職場
です。
このことは、飲食業にも教育支援業にも当てはまります。
社員の数が多ければ、1人が休んだとしても、それほど業務に悪影響は出ません。
なぜなら、休んだ人をカバーする人がたくさんいるからです。
そうすると、遠慮なく休暇を取ることが出来ます。
逆に、社員の数が少なければ、2~3人が体調不良で休むと上層部はパニック状態になります。
なぜなら、業務が回らなくなるからです。
もちろん、社員の数が多くても、1つの店舗の社員数が少なければ、社員の負担が大きくなってしまいます。
以前から
個別指導塾=ブラック
ということがニュースになっていますが、その原因は、1つの教室につき社員が1~2人しかいないことです。
(近年は、それぞれの会社が是正に向けて動いているようです)
もし、飲食業や教育支援業に勤務する場合は、
1つの店舗(教室)に、社員は何人いるのか
について確認してみることをおすすめします。
休みが少ない会社に勤務している時の対処法
では、もし休みが少ない会社に勤務している場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。
これについては
- 給料が高いケース
- やりたい仕事に取り組めているケース
- 職場環境が良いケース
- 上記のいずれも当てはまらないケース
これらの4つのケースに合わせた対処法をお伝えします。
給料が高いケース
給料が高い場合は、そのぶんハードワークになる可能性が高いです。
医師や弁護士、公認会計士やパイロットなどが、給料が高くてハードワークな職業の代表的な例です。
これらの仕事のほかにも、保険や不動産などの営業職のような成果報酬型の仕事も、ハードワークになりがちです。
日々のプレッシャーに耐えられるだけのタフな精神力も必要です。
もし、十分な給料を手に入れることが出来て、体力的に問題がないのであれば、基本的には今の仕事を続けて実績を積み重ねていくのが良いと思います。
やりたい仕事に取り組めているケース
このようなケースも、先ほどのケースと同様に、基本的には会社に残って今の仕事を続けるのが良いと思います。
いくら給料が高くて休みが多くても、やりたい仕事に取り組めなければ、日常がつまらなくなってしまいます。
とはいえ、会社に残ることだけが選択肢ではありません。
今の会社と仕事内容が変わらず、なおかつ休みが多くて給料が高い会社というのは、意外と見つかるものです。
転職する、しないは別として、そのような会社を今のうちから探しておくと、将来の選択肢を広げることが出来ます。
職場環境が良いケース
時々、休みが少なくて給料がなかなか上がらず、仕事がつまらないと感じているのに、職場環境が良いという理由だけで今の会社にとどまり続ける人がいます。
ですが、そのような人は、ぬるま湯につかってしまっている可能性があります。
●本当は、どれぐらい休みが欲しいのか
●本当は、どれぐらい給料が欲しいのか
●本当は、何の仕事をしたいのか
このように、自身の本音と向き合わずに過ごしていると、気がつけば3年5年と過ぎてしまい、何も積みあがっていないという状況になってしまいます。
そうなると、いざ転職活動を始めようとしても、圧倒的に不利な戦いを強いられることになります。
もし、上記のような状況に当てはまっている場合は、1度自身のキャリアを見つめなおし、今後はどうしたいのかを考えてみることをおすすめします。
上記のいずれも当てはまらないケース
●休みが少ない
●給料が安い
●やりたい仕事ができていない
●職場の居心地が悪い
このような状況におちいっているのであれば、一刻も早く環境を変えることをおすすめします。
あなたは、ゆでがえる理論と言うのを聞いたことがあるでしょうか?
これは
カエルをいきなり熱湯に入れるとビックリして逃げ出すが、常温の水に入れて徐々に水温を上げていくと、逃げ出すタイミングを失ってしまう
というものです。
●環境が変化することを極端に恐れてしまう
●周囲の空気を読みすぎてしまう
●自分がどうしたいのか分からなくなっている
このようなタイプであれば、ゆでガエル現象になっている可能性があります。
いつまでも行動しないでいると、気が付いた時には手遅れになってしまいます。
いくら周囲に気を遣い続けたとしても、報われるとは限りません。
むしろ、いつまでたっても便利屋の扱いを受けてしまうかもしれません。
そうなる前に、勇気を出して1歩踏み出してみませんか。
もし、自分1人で転職活動を進めることに対して恐怖心を抱いているのであれば、転職エージェントのサポートを受けながら活動を進めることをおすすめします。
面接で転職理由をどのように伝えればよいのか
休みが少なくてやめたい場合、転職理由をどのように伝えれば良いのだろう
当然、このような疑問が湧いてくると思います。
さすがに、面接の場で「休みが少ないから辞めたいです」とストレートに言うわけにはいきません。
企業としても、そのような人を採用したいとは思いません。
面接で、90%の確率で聞かれることは
●なぜ今の会社を辞めたいと思ったのか(転職理由)
●なぜこの会社(転職予定の会社)を志望したのか
この2つです。
そうすると、
●休みが少ないこと以外で、会社にどのような不満を抱いているのか
●不満を解決するために、どのような行動をしたのか
●次の会社で、どのような仕事をしたいのか
●なぜ、多くの会社の中からその会社を選んだのか
ということを、きちんと伝える必要があります。
とはいえ、面接での受け答えの内容を、1人で考えるのはなかなか難しいです。
もし、面接対策に自信がない場合は、転職エージェントを活用して面接についてのアドバイスを受けることをおすすめします。
仕事の休みが少ないことのデメリット
仕事の休みが少ないと、
- 疲れが取れない
- 感覚がマヒする
- やりがい搾取にあってしまう
- プライベートの時間が無くなる
- 旅行に行けない
- キャリアアップにつながる勉強や自己研鑽の時間がない
- 転職活動をする時間がない
このように、様々なデメリットがあります。
それぞれの内容を、1つずつ説明していきます。
疲れが取れない
休みが少ないと、ゆっくりくつろいたり息抜きをしたりする時間を確保できません。
そのせいで
●疲れたまま仕事を続ける
●その結果、どんどん疲れがたまっていく
●仕事がはかどらない
●集中力が欠けてしまい、ミスが多くなる
といった悪循環に陥ってしまいます。
感覚がマヒする
連日仕事に追われ、本当は疲れているにも関わらず、何だか疲れていないような感じになった経験はありませんか。
これを、隠れ疲労と言い、この内容に関する書籍もあるぐらいです。
疲れているのに疲れを認識できずにいると、つい
まだまだ頑張れる
と思ってしまいます。
ですが、本当は疲れているのに頑張り続けてしまうと、やがて風邪を引いたり体調を崩したりしてしまいます。
●何事もすぐに飽きてしまう
●電車に乗ると、つい寝落ちする
●起きてから4時間後に、眠気やだるさを感じる
●夜中に何回も目が覚める
このような状態になっていれば、隠れ疲労の症状が出ている可能性があります。
やりがい搾取にあってしまう
●休みが少ない
●給料が少ない
●仕事が大変
このような状況が重なった時に、無理やりにでも
自分は素晴らしいことをしている
と思い込んでしまう人がいます。
そのように思わなければ、つらい状況を耐えることが出来ないからです。
この状況こそ、まさにやりがい搾取にあっている状態です。
休みが少ないと、体だけでなく脳にも疲れがたまってきます。
そうすると、正常な判断ができなくなってしまい、自分がやりがい搾取にあっていることに気づけないこともあります。
プライベートの時間が無くなる
1日のうち多くの時間を仕事に費やしているとはいえ、仕事だけに人生をささげるのは、なかなかしんどいです。
プライベートの時間があるからこそ、オンとオフの切り替えができて、集中して仕事に取り組めます。
また、趣味があるからこそ仕事を頑張ることが出来る人も、世の中にはたくさんいます。
ですが、プライベートの時間が無くなってしまうと、オンとオフの切り替えができなくなり、ずっと仕事に追われているような状態になってしまいます。
そうすると、
●日中もボーっとする時間が増える
●夜眠れない
●休みの日も仕事のことを考えてしんどくなる
といった状況になってしまいます。
旅行に行けない
旅行に行って日常から離れてみることで、普段は体験できない様々な体験を積むことが出来ます。
そうすることで、人間としての幅を広げることにつながります。
ですが、休みが少ないと、そのような機会をなかなか確保できません。
キャリアアップにつながる勉強や自己研鑽のための時間がない
この記事を読んでいる方の中には、仕事終わりもキャリアアップを見据えて読書をしたり、資格試験のための勉強をしている人もいると思います。
どの業界であっても仕事で成果を出すために、勉強は欠かせません。
ですが、休みあまりにも少ないと、さらなるスキルアップための勉強時間を確保するのが難しいです。
その結果、数年前と比べてそれほど成長しないという状況におちいってしまいます。
そうすると、いざ転職活動を始めたとしても、納得のいく結果が得ることが難しくなってしまいます。
転職活動をする時間がない
当たり前の話ですが、転職活動は、勤務時間外に行なうものです。
時々、職場で転職活動に関わることをする人がいますが、絶対にやめておいた方が良いです。
とはいえ、休日の日数がもともと少なければ
●履歴書や職務経歴書を作成する時間が取れない
●面接に行く日が限定されてしまう
といったように、転職活動を進めるうえで不利になってしまいます。
休みが少なくてやめた人の実体験
私と同じ会社で仕事をしていた社員で、休みが少ないことを理由にやめた人がいます。
(仮にAさんとします)
Aさんはとても優秀で、やるべき仕事を猛スピードでこなし、社内の非効率なシステムを改善することに成功しました。
そのうえ、お客様からの評判も良く、社長の大のお気に入りでした。
その後、社長はAさんにドンドン仕事を任せるようになりました。
ここからが、悲劇の始まりです。
●業務中に、社長は何かにつけてAさんを呼び出し続ける(話をするため)
●そのせいで、Aさんは自分の仕事を進められない
●Aさんが作成した広告に、社長がダメ出しを連発する
●社長がAさんに、中小企業診断士の資格を取らせようとした(そのための勉強は完全に業務時間外)
●やがてAさんが休日であるにもかかわらず、社長はAさんを呼び出し続けた
心身ともに疲れ果てたAさんは退職しました。
年齢が若く仕事でも実績を残していたため、誰もが知っている大手企業への転職に成功しました。
半年後、Aさんと会うことができました。
その時のAさんは、このような発言をしていました。
「今の会社(転職先)は残業は一切なく、定時に帰ることに罪悪感を抱いてしまう」
「自分の感覚がマヒしていたことをひしひしと感じる」
Aさんのこの発言は、いまだに忘れられません。
今では、きちんと休みを取ることが出来て、充実した日々を送っているようです。
Aさんの事例を踏まえて感じたのは
●休みが少ない状況を嘆いていても、何も変わらない
●状況を変えるには、自ら行動を起こすしかない
ということです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。